銀行強盗を描いた映画「バンク・ジョブ」ですが、この事件は実話で、イギリスで実際に起きた強盗事件が元になっています。
実はこの事件、政府により長い間報道規制が敷かれていたのはご存知でしょうか?
通称、D通告(D-Notice、国防機密報道禁止令)と呼ばれ、政府が機密保持のために報道を差し止める通告が出されていたのです。
D通告は、これまで数回した発動していないと言われていますから、その裏でどんなことがあったのか気になりますよね。
ということで、今回は実話を元にした映画「バンク・ジョブ」の裏側を調べてみました。
画像参照:https://www.amazon.co.jp/バンク・ジョブ-デラックス版-DVD-ジェイソン・ステイサム/dp/B001Q2HO2I
映画「バンク・ジョブ」のあらすじ
中古車屋を経営しているテリーの元に、一人の女性マルティーヌが現れ、銀行強盗の話を持ちかける。
これをチャンスとみたテリーは、7人の仲間と共に地下にトンネルをほり、金庫の侵入に成功する。
が、そこには大量の金以外に、英国全体を揺るがす大スキャンダルの秘密が保管されていた。
そのため、テリーは犯罪組織や英国政府に狙われる立場になってしまう。
「バンク・ジョブ」の実話について
「バンクジョブ」実話?を元に制作されたらしいけどなかなか楽しめた。 pic.twitter.com/mqXymd5cZF
— 浩也♨️ (@hirobow99) 2017年1月9日
映画「バンク・ジョブ」は、イギリスで実際に起きた銀行強盗の事件を元に製作されており、その事件は「ウォーキートーキー事件」と呼ばれています。
ウォーキートーキー事件とは?
この事件は実話で、1971年9月にイギリスのロンドンにある「ロイズ銀行」で起きた銀行強盗事件になります。
ウォーキートーキーとは携帯無線電話、つまりはトランシーバーのことで、これを使って強盗の実行部隊と見張り役とがやりとりをしていたことから、この名前が付きました。
約300万ポンド(約25億7000万円)もの金品が奪われたそうで、当時は大々的に報道されていましたが、なぜか急に報道規制がかかります。
というのもイギリス政府が、過去に数回しか発令していない、D通告を発令したからです。
これにより、事件に関する一切の情報が流れなくなりました。
1973年には、実行犯のジョージ含む4人が逮捕されたそうですが、どのようにして見つけたのか、どんな刑罰が下ったのか等もわからない状態でした。
実は、犯行がばれていた
銀行強盗のお話ですから、金庫を確認すれば事件が起きていたことが後々わかります。
が、この事件はひょんなことから事前に察知されていたのです。
というのも、アマチュア無線愛好家のロバート・ローランズが、犯人達の会話を偶然傍受してしまい、警察に連絡を入れていたのです。
ですがロイズ銀行があるエリアは数多くの銀行がひしめき合っており、どの銀行で事件がおきているのか把握するのは困難でした。
結果、強盗事件を防ぐことはできなかったのです。
なぜD通告が発令されたのか?すべてが実話なのか?
銀行強盗なんて、世界中で見ればあらゆる場所で起きていたと思います。
近年であればセキュリティがしっかりしていますが、昔はもっとゆるかったので度々起こっていたのではないでしょうか。
ロイズ銀行で起きた銀行強盗事件に、なぜD通告が発令されたのか?
これについて色々と調べてみましたが、私が思うに、真実は明るみにならないでしょう。
そもそも、この「バンク・ジョブ」という映画ですが、実行犯との接触に成功したジャーナリストによって事件の内容が語られ、映画化されたそうです。
映画内では、D通告が発令された背景に、金庫内にエリザベス王妃の娘マーガレット王女のスキャンダル写真があり、それが盗まれて世の中に明るみになるのを避ける目的がありました。
映画「バンク・ジョブ」に関するwikipediaのページには
A fictionalised version of the robbery is the subject of the film The Bank Job (2008)
と書いてあり、映画「バンク・ジョブ」は一部フィクションの映画である可能性があります。
つまりは、スキャンダル写真があったかどうかも謎なんです。
過去にマーガレット王女は何人かの男性とパーティ三昧な生活をし、話題になったそうですが・・・。
とはいえ、D通告が発令された事件である上、映画内ではマーガレット王女のスキャンダルを扱っているんですから、それこそ、この映画にもD通告されてもおかしくないでしょう。
というか、よくこの映画が公開されたなとも思います。
イギリス政府が裏で公開を差し止めたとしてもおかしくないでしょう。
もし映画内のことがすべて本当のことだとしたら、イギリス皇室にとっても悪影響でしかないわけで。
私が言えるのはここまで、本当の真実を知っているのは実行犯達やスキャンダル写真を撮影した人(もしいればの話)、当事者達くらいでしょうか。